みんなの学校
「みんなの学校」が教えてくれたこと: 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本)
- 作者: 木村泰子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: 単行本
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知的レベルの低い人ほど、管理職になると『自分が偉くなった』と錯覚しやすい
そんなバカ管理職ほど、部下のあら探しを自分の『仕事』にしてしまうんや
未来工業 山田昭男氏
「教える」「指導する」ことがいつの間にか「管理する」ことになる。
管理できていれば「いい学校」「いいクラス」となる。
そんな教員には「学校は試行錯誤で成長するところ」という発想も、「生徒が自ら高みに登っていく力がある」という信頼も頭の片隅にもないのでしょうな。
その、生徒を信頼することを突き詰めた場所がこの大空小学校になるのではないか。
見事だと思うのは、例えば生徒が問題を起こした時に、校長室を「やり直しの部屋」と設定し、自らここへ来たのかどうかを振り返らせて、再出発させることを筆頭に、管理ではないシステムが存在していること。
最近、「問題が起こるのは、当事者が悪いのではなく、システムに問題がある」という言葉をよく考える。もちろん、連帯責任をとらせたりする悪のシステムではなく、前向きに物事を進めていく、進むシステムを構築することが安心、安全の場を作り上げるために必要なのではないか。それが設定できないから、怒ったりしなければならくなるのではないか。もちろんシステムだけで進むわけではないけれど、安定とはシンプルで納得できるシステムの設定から始まると考えている。
6年生がリーダーとなって下級生を集合で並べたり、指示を出したり。しかもそれが上からの偉そうなものではなく、「こうやるんだよ」という指導になっていると感じた。それを見て1年生は支持に従うし、5年生は来年自分たちがあの役目をするのだと学んでいく。こんな学びがあるのか、と唖然とした。
自分の子供がこんな活動をしていたなら。
「こんな学校に行かせたい(いや、自分が行きたかった、か?)」と自分は思う。